スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)

  • 早川書房 (1978年12月31日発売)
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感想 : 244
3

SF小説と戦争ノンフィクション小説が融合したような作品。時間旅行と戦争実録が絡み合う。
ドレスデン爆撃については、全く知らなかったので、衝撃的だった。米兵の捕虜生活も壮絶で、作者の実体験を元に描かれたからこそ、具体的だ。
「そういうものだ」…多用されるこの言葉に諦めを感じさせる。
ビリーの虚無的な人生は戦争体験によるものなのか。
ヴォネガットがこの作品を描いてから何十年経つのだろう。いまだに戦争は無くならない。
愚かな行為を繰り返す地球人をトラルファマドール星人はどう見ているのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月23日
読了日 : 2023年12月23日
本棚登録日 : 2023年12月23日

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