私家版・ユダヤ文化論 (文春新書 519)

著者 :
  • 文藝春秋 (2006年7月20日発売)
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本棚登録 : 1276
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映画「オフィサー・アンド・スパイ」を見て思い出したように本棚から引っ張り出して再読しました。本当に読んだのかと自分でも疑うくらい覚えてなくて愕然としました。でも改めて読んでみて覚えてない理由がわかりました。それはこの本に登場する19世紀の反ユダヤ主義者なんて日本ではまったく馴染みがないし、当時のフランスの社会状況についても無知なので理解できないのは当たり前なのでした。今回じっくり読み返してみてその辺の情報も理解が深まり、ユダヤ問題の複雑さはよくわかりましたがやはり難しい。難しいだけで片付けたくないけどそれ以上言葉がつづかない自分がいます。ただ終章で「存在するとは別の仕方で触れてくる」という表現で暴走ぎみに考察していくのはすごいと思いましたし、自分の脳をグラグラ揺さぶられたようでもうお手上げでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月17日
読了日 : 2022年7月17日
本棚登録日 : 2022年7月9日

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