初のアガサ作品。
これまでこんなにも早く読み進めた小説はない。
初めはその読みやすさそのものに物足りなさを感じそうになったが、それは読書経験が浅い私の愚かな勘違いだった。
読み終えた時に、こんなにもサラサラと読めて、というより睡眠時間を削ってしまうほどに次々とページをめくらされ、それでいて必要以上の心理描写も無駄な文章もなく、最後はオーケストラの指揮者が躊躇なくバンッと曲を終わらせるような鮮やかな結末。
これでサラサラ読めるということが、どれだけスゴイことか。
それこそがアガサ・クリスティの技術の高さであり、魅力なのではないかと感じずにはいられなかった。
内容については是非読んでほしい、とだけ述べておきたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年12月6日
- 読了日 : 2023年12月6日
- 本棚登録日 : 2023年12月1日
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