二人の科学者が人間とは何か、生命とは何かについて最先端の研究をもとに、対話も含めて深い思索をめぐらせます。正直、理解が難しい内容でしたが、お二人とも具体的な研究成果、例えば機械人間オルタを通じてお話をすすめてくれるので読了はできました、というレベルです。一方、本書に刺戟を受けてぼんやりと考える機会ができました。限りなく人間に似せて造るとそれは人間なのか。どの程度似ると意識が芽生えるのか。構造、代謝、増殖の三つが実在の物体でなくても、現象の再現ができればそれは生命なのか。人工頭脳(不完全だったり、自意識をもっているのか不明瞭だったりしても)で脳を代替した人の人格はその人のものなのか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ドキュメント
- 感想投稿日 : 2017年4月29日
- 読了日 : 2020年4月5日
- 本棚登録日 : 2017年4月29日
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