文体が合わないのか、自分の理解力が乏しいのか、なかなか伊坂ワールドには入り込めなかったのですが、読了。
ただ、本として作品に登場したドストエフスキー?の『罪と罰』を始め、「罪悪感」というものについてはとても考えさせられた。
どういう人間であっても、人を殺すと心のどこかに必ず罪悪感は生まれる。その罪悪感から免れるため、自分の行為を正当化したり、見栄から自分を誇張したりする。しかし時が経ち、何かをきっかけに眠っていた罪悪感が覚醒したとき、もがき苦しみ、絶望感から自ら死を選んでしまう。
人を殺してはいけないのは、自分自身を守るためでもあるのかもしれないと感じた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年8月6日
- 読了日 : 2020年8月6日
- 本棚登録日 : 2020年8月4日
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