すべてがFになる (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1998年12月11日発売)
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本棚登録 : 29337
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森博嗣さんの第一回メフィスト賞受賞作でデビュー作。皆さんの本棚でたびたびお見かけして気になっていました。
何がどうなってFになるのって、タイトルだけで魅惑的。
天才少女の理解を超えた知性と孤独と猟奇。
工学者作家の“Fになる”は、私の知識と経験では、全く予測できる物ではありませんでした。16進法そのものから知らず、まさかアルファベットを使うとは。重松さんの“ビタミンF”なら幾つか付き合えるんですけど。
近未来的研究所や設備の描写は、30年ほど前とは思えない現実味。
私は、理系トリックは、ついていけないけど、森さん原作「スカイ・クロラ」のアニメ映画が好きなんですね。(掴みきれないけど)このS&Mシリーズとはまた違った、と思ったけど、抽象的で思惑的な雰囲気は、共通点があるかもしれない。
鮮やかな理系トリックが目立つけれど、天才少女から女性になった四季の哲学的っぽい思想が何故か気になる。調べたら“四季シリーズ”は、そのタイトルが五行説からとられているようなんですね。
この作品だけだとわからないけど、森さんは陰陽五行説取り込んでくるのかな。
気になる作家さんです。


この作品はautumn522akiさんの素敵なレビューで、理解させていただきました。
ありがとうございます♪

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: メフィスト賞
感想投稿日 : 2024年1月7日
読了日 : 2024年1月7日
本棚登録日 : 2024年1月7日

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コメント 6件

bmakiさんのコメント
2024/01/07

プログラムする人は絶対ご存知のFなのですが、まさかそのFとは!!って思いましたよ(^◇^;)

これ読み始めると、シリーズ全部制覇したくなっちゃいませんか?

土瓶さんのコメント
2024/01/07

いつものとおりまったく記憶にない。
ドン( ゚д゚)マイ俺。

おびのりさんのコメント
2024/01/08

bmakiさん、困っているんです。
まず、スカイクロウの原作読みたくなってしまって。
そして四季シリーズは、やっぱりおさえたくなってしまって。

土瓶さんって、かなりいろんな作品を読んでいるのは、わかった。覚えているのは、京極堂だけっていうのもわかった。

おびのりさんのコメント
2024/01/08

ウ→ラでした。

土瓶さんのコメント
2024/01/08

ザルのように素通りする頭です。ウッキー♪
ウッキーは、ザルやなくてサルやがな。いーかげんにしなさい。
m(__)m

まあ、そもそもブグログを始めたきっかけも読んだ本と読んでない本の区別をするためだし。
だから本棚の名前は「記憶と記録の本棚」(笑)
さすがに子供のときに読んでた怪人二十面相とかルパンとかホームズとかはどれを読んだかすでにわからないから入れてないけど。
あ、アガサ・クリスティーとかもか。
おびのりさんは俺の十倍くらいは読んでそうで恐いわ^^

おびのりさんのコメント
2024/01/08

私なんか、レビューしたことも忘れる。

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