世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)新装版 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2010年4月8日発売)
4.07
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  • (114)
  • (18)
本棚登録 : 10778
感想 : 576
3

頭蓋骨、夢、ユング、記憶の在処、といった似通ったお題に対して、全く違った作品。
はなはだしいほどリアルな京極「狂骨の夢」
バーチャルファンタジーな村上「世界の終わり」
一人の記憶が二人に共存する狂骨。
一人の意識が二つの世界を想像する世界の終わり。
最終的に幻覚的現象にも理論的な考察を示す小説と、あくまで、非現実的な要素を読み手に考察させる小説。
私は、世界の終わりの世界は、ハードボイルドワンダーランドの計算士の男の脳内の核に出来上がった一つの意識世界として読んだ。
引き剥がされた影は、その世界からの逃避を計画する。男は影との別離を決意してその世界にとどまる。影の逃避は、ハードボイルドの世界の男との意識の統一化と思ったのだけれど、それは、わからない。

「やれやれ」って、下巻で7回出てきたと思う。目についちゃうんですよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新潮文庫
感想投稿日 : 2023年8月23日
読了日 : 2023年8月23日
本棚登録日 : 2023年8月23日

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コメント 36件

みんみんさんのコメント
2023/08/23

やっぱ春樹はムリだ(꒪⌓︎꒪)

bmakiさんのコメント
2023/08/23

何となく、私の記憶だと、ゼムクリップなのですが、そうでしたか??

春樹作品では一番好きな方だった気がするのですが、20代の頃読んだ作品で、すっかり失念しております(-。-;

狂骨のあとのコレは、、、、
うん、でも、有りですよね( ̄▽ ̄)

本って本当、何処にでも連れて行ってくれますね(*^▽^*)

土瓶さんのコメント
2023/08/23

新潮課題図書かな。

1Q84O1さんのコメント
2023/08/23

おびさん、春樹信者の仲間入りw

おびのりさんのコメント
2023/08/23

まずは、みんみんさん、春樹さんは、もう無理ですたい。
bmakiさん、ゼムクリップ出てきた気がする。最初の頃に。
1Q84さん、村上春樹さんは、卒業したの。海辺のカフカあたりがラスト。
土瓶さん、その通りです。私は、ちょっと偏屈なので、障害物を避けられないのです。

おびのりさんのコメント
2023/08/23

で、このファンタジーは良いと思うのよ。
パラレルだって、良いのよ。
なんで、すぐ女の子と寝るの?
なんで、いつも離婚している男なのよ。
そこの男子二人に聞きたい。
まあまあの年齢で、まあまあの生活している、考える時は井戸の中に入る種類の男性って、生活の一部に女の子が必需なの?

みんみんさんのコメント
2023/08/23

わ・か・い女の子が必要なのね…
嫁は年取るもんね…
離婚しちゃうよね…

井戸で老後ヘ( ̄ω ̄ヘ)(ノ ̄ω ̄)ノ

土瓶さんのコメント
2023/08/23

うん。春樹の描く主人公はだいたいモテ男で生活にゆとりがあって、女の子と寝ます!!

土瓶さんのコメント
2023/08/23

>考える時は井戸の中(笑)
そういや「騎士団長殺し」でも井戸が出てきたな。

1Q84O1さんのコメント
2023/08/23

春樹作品=女の子と寝る
なので春樹作品には女の子は必需です!
けどね、『街とその不確かな壁』は寝ないんですよ…

おびのりさんのコメント
2023/08/24

私とみんみんがよく読んでる本も、男の子が男の子と寝ちゃうから、他の本の事は言えないね。
でもさ、無感情でとりあえず寝とくかって感じが、作品から浮いて見えるんだよね。

みんみんさんのコメント
2023/08/24

春樹74歳で未だ現役か…ファンタジー!!

1Q84O1さんのコメント
2023/08/24

確かに…
春樹作品=女の子と寝る とは書きましたが、別に寝ることが作品にとって重要なことではないですね…

1Q84O1さんのコメント
2023/08/24

みんみんさん、そーだったらまさにファンタジーΣ(゚Д゚)

みんみんさんのコメント
2023/08/24

春樹一推しは何ですか…
間違って読むとしたら笑

おびのりさんのコメント
2023/08/24

まさかの、そこだったのファンタジー。

おびのりさんのコメント
2023/08/24

ぐぬぬ。
海辺のカフカかな。
最近のは読んでないけど。
アンダーグラウンドは、サリン被害者のインタビューの長編で、なるほどと思うところはあるのですが、大元の加害者部分は、触れてこないんだよね。そして、1Q84で、登場する振興宗教の教祖様の行動を肯定しているように読めるのよね。
小説としては、それで良いと思うのだけど、サリン被害者に長い時間寄り添った作品を世間に出していてどうかなって思った。
アンダーグラウンドは、インタビューを長期にわったってやってるから、間違っても良いかな。

1Q84O1さんのコメント
2023/08/24

私はノルウェイの森かな
やっぱり寝ちゃてますが…w

みんみんさんのコメント
2023/08/24

カフカ上下巻…長い(꒪⌓︎꒪)

おびのりさんのコメント
2023/08/24

みんみんが好きな小説と真逆タイプの小説だから、図書館本は、投げないでね。投げるんだったら、1Q方面へ。

おびのりさんのコメント
2023/08/24

以前、どこかに書いたかもだけど、
中学生男子だかが、夏休みの一研究で、
村上春樹さんの作品から修飾語を抜いたら、
三分の一になりました。って提出したら、
ハルキストの担任に怒られた。
ネットだから、創作話かな。

1Q84O1さんのコメント
2023/08/24

修飾語を抜いたらカフカも短くなりますねw
みんみんさん読めるかも!
けど、私には投げないで(~O~;)

みんみんさんのコメント
2023/08/24

真上から照りつける太陽が容赦なく俺を痛めつけている…掘りの深い俺の額から流れ出た汗は鼻筋を伝い顎の先からアスファルトに黒いシミを刻んでいく…

みたいなハードボイルド的ファンタジー(꒪⌓︎꒪)
カフカちょっと調べたら近親相姦もある⁇

おびのりさんのコメント
2023/08/24

少年のロードみたいな感じだったと思う。
雨降る森の犬の装丁の中のログハウスみたいなイメージ。
って、私が覚えてないわ。

傍らに珈琲を。さんのコメント
2023/08/24

おびのりさん、こんばんは☆

春樹氏も読まれるんですね
おびのりさんの懐の深さ(使い方、間違ってます?)に感服です!
私は春樹氏大好きでいつも楽しく読んでいますが、
毎回同じようなアプローチと同じような世界観。
そして暫くすると内容を忘れてしまうという…汗
忘れるというか、似すぎてて別作品と混じってしまうんですよね。
これで本当にファンなのか!?

そういう方が沢山いらっしゃいますが、私もやっぱり「世界の終わりと…」が一番好きです。
そして何故か最新作は、発売日に購入して満足してしまい、積んでおります。。。

土瓶さんのコメント
2023/08/24

俺はデビュー作の「風の歌を聴け」を推しますね。

デビュー作にはその作家の根っこの部分が現れてる気がします。
村上春樹の独特な文体に馴れるためにもどうでしょう。
逆に、これが合わなかったら他の作品は何を読んでも合わないんじゃないかな。
かなり昔に読んだのでうろ覚えですが、たしか薄い本で文字もぎっしり詰まってなかったのでかなり読みやすいと思いますよ。
みんみんさんなら図書館で集中して1時間もあれば読めるんでないかな?
お試しで手に取ってみてはいかが?

おびのりさんのコメント
2023/08/24

こんばんは。
傍ら珈琲さん、土瓶さん。
傍らさんがきてくれたら、海辺のカフカのストーリー説明してもらおうと思ってのに、忘れちゃダメじゃんね。
村上春樹さんは、TVピープルとか象工場、スパゲッティを茹でる、ワインを飲む、字面の良い音楽を聴く、悩み時は井戸の中に行く、定型の表現があるので、皆さんも作品が混乱してくると思うんです。
で、ノモンハンが出てくるのは、どの作品だったかしら。あれは、ちょっと異色な感じだったけれど。

おびのりさんのコメント
2023/08/24

追記
傍ら珈琲さん。
風の歌からカフカまでは、新刊で購入していたんですよ。やれやれ、人の好みの変化、それは、わかりません。

そういえばハードボイルドの中で、あなたわかりませんって言うの多いんじゃない?と言う会話があったと思う。自覚はあるんだー。と思った。

みんみんさんのコメント
2023/08/24

象工場…井戸の中…
定型文なの(゚-゚*;)(;*゚-゚)
薄いデビュー作にしよ…

傍らに珈琲を。さんのコメント
2023/08/24

おびのりさん

海辺のカフカは確か、思いっきりザックリ言うと、1人の少年の内面的な成長物語。
自分自身で切り開いていく…みたいな。
だったかな???

ただそこへ、ナカタさんの旅も同時進行する。
ナカタさんは字が読めない。
このナカタさんが"出入りできる人間"。
出入りっていうのは、多分、別の春樹氏の作品でいうところの、井戸の向こう側とこちら側みたいな。

今、自宅本棚の海辺のカフカを開いてみた。
自分で付箋紙を貼ってるところに
「昔の世界は男と女ではなく、男男と男女と女女によって成立していた。つまり今の二人ぶんの素材でひとりの人間ができていたんだ」
とありました。
主人公である"僕"には内なる少年"カラス"を内包しながら物語が進むので、前述した台詞にも関係しているのかも。

深いところはマジで忘れました!
すみませ~ん 汗

傍らに珈琲を。さんのコメント
2023/08/24

土瓶さん
「風の歌を聴け」は"鼠"が出てくるやつですよね?
次々音楽も流れる♪
またまたかなりザックリですが、ほろ苦い青春物的な。

土瓶さんのコメント
2023/08/24

そうそう。鼠。懐かしいな~。
羊はこのあとからかな?

俺もせつない系青春ものだと記憶が、大学生だよね。

1Q84O1さんのコメント
2023/08/24

おびさん、ノモンハンはねじまき鳥クロニクルではなかったですか〜??

傍らに珈琲を。さんのコメント
2023/08/24

羊をめぐる冒険、こちらも懐かし~

あ、本当だ、大学生だ。
こうやって"大学生"とか、例えば"高校生"とか、
一定の懐かしさを皆が持ってる○○生を使っちゃうのはズルいよね。
それだけでもう充分青いしセピアだしほろ苦いですもんね。

おびのりさんのコメント
2023/08/25

寝落ちしてました。
デビュー作から、斬新で、文章が特殊で、一度はその世界感に惹かれるものがあります。
驚くのは、若い方でも読まれる方が多い事。
何か一作ぐらい読んでおいても、良いんじゃないかしら。ほら、悪態レビューお待ちしてますよ。

みんみんさんのコメント
2023/08/25

悪態レビュー前提なのね(꒪⌓︎꒪)
今日イッパツ借りてくるわ!!

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