第4章
主人公の妹の婚約破断。友人に母と妹を託す。
それぞれに別れを告げ、判事との再対決に向かう。
第5章
主人公の恋人の母親の狂乱。妹の元雇い主の策略。
追い詰められ、自首を考える。
第6章
最後の判事との頭脳戦。未来のため自首をすすめる。で、シベリア流刑となり、恋人の献身により、ようやく罪を償う気持となる。
空想的な非凡人の罪の許容という思想から、殺人を犯すが、偶然居合わせた殺すべきでない人間をも殺したことで、罪に綻びがでる。優秀な判事との対決や自暴自棄の告白から発覚を恐れ、精神を崩していく。彼を信じて支えようとする家族・友人。
遂に、自首をするが、その時点では、主人公は虚栄心も自尊心も捨てきれていない。
シベリア流刑が決まり、恋人は近くに来て、献身的に彼を支える。彼女の信仰心、無償の精神に徐々に、罪と向き合う。
第4章は、半狂乱となった女性を中心に当時の社会風俗の描写が多い。
また、キリスト教の教え「ラザロの復活」が重要なテーマとなり、無償のの愛の在り方を説いている。
メインは主人公の罪と罰。そして、当時の社会風刺。主人公と恋人、妹と友人の恋愛。
何かに、演劇として読むとわかりやすいと書いてあった。なるほどって思う。
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2022年3月18日
- 読了日 : 2022年3月27日
- 本棚登録日 : 2022年3月15日
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