神山高校文化祭。
我が「古典部」では、発注した部数より七倍も多い文集を抱え、頭を悩ませている。
山のように積まれた二百部もの文集「氷菓」をいったいどうやって売りさばくのだろうか。
「氷菓」のPRをするために福部が参加したクイズ研のイベントや、千反田と伊原を加えて三人一組で挑んだお料理対決は、ハラハラドキドキで大盛況でした。
そして、店番と称してひとり平和に過ごしていた奉太郎は、学内で起きた奇妙な盗難事件を解決する羽目になってしまうのですが、実際に登場はしないけれど、奉太郎の姉貴が絡んでくるところなど、前作の『氷菓』の雰囲気を思い出してしまいます。
どことなく哀愁漂う<古典部>シリーズだけど、今回は4人の視点で交互に読めて、とても楽しかったです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
米澤穂信
- 感想投稿日 : 2023年4月24日
- 読了日 : 2023年4月24日
- 本棚登録日 : 2023年4月24日
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