ワケあって結婚した偽装夫婦の香澄と柊一。二人が暮らす一軒家<椿屋敷>の視点で語られる、あたたかい物語。偽装から始まったものの、一緒に暮らすうちに周囲に感じ取れるくらいに(当人たちを除く)お互いを想いあうようになっている二人。かわいらしくてほっこりしてによによする。家視点で語られる物語が新鮮だなとこのシリーズを読んで思っていたが、人物たちが家にいない間の出来事を読むことができない(柊一が、腹をくくって香澄を誘って「デート」と言って出かけるのだけど、その出かけている間の描写は全くない)のがすごくもどかしい。二人が偽装結婚することになった経緯・事情とその時の二人の気持ちがようやくきちんと明かされる巻でもある。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ラノベ・カジュアル
- 感想投稿日 : 2021年10月9日
- 読了日 : 2021年10月8日
- 本棚登録日 : 2021年10月9日
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