カスティリオーネの庭 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2012年7月13日発売)
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本棚登録 : 55
感想 : 10

時は、清朝、乾隆帝につかえたイエズス会士にして宮廷絵師カスティリオーネ。皇帝の恣意にふりまわされるも、求められた技術を着実に提供し、敬愛する皇三子を守ろうとするも果たせず、企みに満ちた世界にからめとられもがきつつ、最後にささやかな本当にささやかな象徴的な一糸を報いた、と。「歴史の記録とても、皇帝のおもちゃにすぎんよ」(カスティリオーネ)/日常にあらざる時間とな。日常の時間とても不断に流れ去る。一寸のさきになにが出来するやもしれぬ。劇的な一瞬が日常の時間のなかにおとずれぬともかぎるまい?」(乾隆帝)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2012年7月15日
読了日 : 2014年12月2日
本棚登録日 : 2012年7月15日

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