オススメされて読んだ本なのだけど、
オススメして貰ったことを感謝したい一冊。
解説を読むと原題を直訳すると
“大きなノートブック”になるらしいから、
「悪童日記」という邦題は非常に秀逸かと。
確かに“悪童”であるかもしれない。
しかしそれはこの時代の中で、
生きるための、生き残るための術であり、
そうかといって真に悪なのではなく、
彼らだけのルール・主義・信念があり、
それは読んでいる間に痛快にすらなってくる。
“悪童”とは反語でしかないわけで、
むしろ“恐るべき子供たち”ということか。
もしも兎っ子がレイプされた上で殺されたとしたら、
2人は一体どういう行動をとったのだろうか?
そんなことを考えてしまった。
文体も非常に面白い。
主人公は2人のはずなのに文体は一人称っぽくて、
思うことも感じることも一心同体の2人というのを
その部分でも表していたのかも。
だからこそ、ラストシーンは衝撃で、
続篇が気になって仕方ない。
近日中に読まなければ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年3月2日
- 読了日 : 2015年2月22日
- 本棚登録日 : 2015年2月10日
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