歌野は嫌いではない作家。島田荘司の系列(どんなんだ)だから、何冊か読んでたけど。
一度筆を折ったとかいう話で一時期元気がなかったが、最近よく見るようになった。
五つの短編が入ってたが、高柳は表題作より最後の「転居先不明」が面白かった。
プロパビリティの犯罪ってやつ。
やはり高柳はトリックとかロジックとか、勿論そういうのも好きだけど、それ以上に「オチ」が好きだ。
だから別にミステリとして「意外な犯人」がいなくとも、ラストできっちり「オチ」てたらオッケ。この辺でおそらく一般的な「ミステリマニア」とは違うのだと思う。
何でミステリが好きなのかって言われたら、オチのある作品が多いからって答えるし。
どっちかってと「転居先不明」もそっち系だったな。
ちなみに、綾辻の「水車館の殺人」もミステリとして面白かったっていうよりも、ラストの一文がよかったから好きだ。
03.12.14
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ・ホラー
- 感想投稿日 : 2013年1月1日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年1月22日
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