家守 (カッパ・ノベルス)

著者 :
  • 光文社 (2003年11月18日発売)
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本棚登録 : 94
感想 : 21

 歌野は嫌いではない作家。島田荘司の系列(どんなんだ)だから、何冊か読んでたけど。
 一度筆を折ったとかいう話で一時期元気がなかったが、最近よく見るようになった。
 五つの短編が入ってたが、高柳は表題作より最後の「転居先不明」が面白かった。
 プロパビリティの犯罪ってやつ。

 やはり高柳はトリックとかロジックとか、勿論そういうのも好きだけど、それ以上に「オチ」が好きだ。
 だから別にミステリとして「意外な犯人」がいなくとも、ラストできっちり「オチ」てたらオッケ。この辺でおそらく一般的な「ミステリマニア」とは違うのだと思う。
 何でミステリが好きなのかって言われたら、オチのある作品が多いからって答えるし。
 どっちかってと「転居先不明」もそっち系だったな。

 ちなみに、綾辻の「水車館の殺人」もミステリとして面白かったっていうよりも、ラストの一文がよかったから好きだ。

03.12.14

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ・ホラー
感想投稿日 : 2013年1月1日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年1月22日

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