西暦2100年に発見された超小型のブラックホール、カーリー。この軌道を改変して、周囲に人口降着円盤を建設、太陽系全域を網羅するエネルギー転送システムを創るという壮大な物語にまつわる連作短編集。
「対消滅」、「降着円盤」、「コヒーレンス性」、「CAT天体」なんて文系にはとっつきにくい言葉が一杯出てくるが、描かれているのは人身事故の謎解き(ウロボロスの波動)、暗殺者と保安部隊の攻防(ヒドラ氷穴)、謎の巨大生物の調査(エウロパの龍)であったりと、題材としては読み易い。ただ、各物語は短く盛り上がる前に終わってしまう印象。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2012年12月12日
- 読了日 : 2012年12月11日
- 本棚登録日 : 2012年12月12日
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