あらすじは面白そうと思ったが、期待したような推理小説・警察小説ではなかった。
捜査を担当するモース警部は、部下を小馬鹿にしたり、ヒステリックに当たったりと一癖ある人物。
登場時から余裕な態度だったので、些細な手掛かりから真相を突き止める天才的な頭脳の持ち主なのかと思っていたら・・・本人がそう思っているだけの、ただの面倒くさい人だった。
それなら地道にコツコツ捜査してくれればいいものを、思いつきで行きあたりばったりに調べていくから(しかも自信満々)とにかく効率が悪い。モースの予想はことごとく外れ、そのたびに捜査が行き詰まり、読んでいてストレスが溜まった。
あとがきによるとそこが持ち味のようなので、単に私の好みと合わなかっただけだろうけど。
恋愛エピソードも邪魔でしかなかった。
最後の真相に辿り着いた思考経路を説明しているところで、Aという事実がわかったからBに疑いを持ったと言ったあと、Bを調べていたらAの事実がわかったとも言っていて、釈然としなかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年3月26日
- 読了日 : 2021年3月26日
- 本棚登録日 : 2010年3月28日
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