このタイトルとイラスト付きの人物紹介で、怪人二十面相をアレンジした作品かと思っていた。読んだら全く違っていて、もっと残酷でドロ臭い冒険活劇だった。
冒頭で殺されたと思われた探偵にそっくりな人物が現れ、助手の少年が本物か偽物か判断出来ないまま、怪盗が財宝を狙う事件に巻き込まれる。中盤は事件の大きな動きが無く、本物か偽物かだけの興味で持たせているので、中だるみな展開で面白く無かった。終わり方も中途半端に思えた。
精力的に本格ミステリを発表していた著書の面影は、もう感じられなくなってしまったな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2018年4月1日
- 読了日 : 2018年4月1日
- 本棚登録日 : 2018年4月1日
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