幸福論(アラン) (岩波文庫 青 656-2)

  • 岩波書店 (1998年1月16日発売)
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感想 : 196
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アランの幸福論を2年半ぶりに読んだが良かった。

1.情念・ネガティブ感情との向き合い方

名馬・ブケファロスの話。
荒馬で誰が乗ってもことごとく落馬してしまう

マケドニアの英雄、アレクサンドロスは荒馬の手綱を握り太陽の方に向けた。
原因は、自分の影に怯えているだけ
恐怖や不安には必ず理由があり、それを認識する必要がある。

情念に囚われると良くない。
情念とは理性では抑えられない感情のこと。
なので、考えても無駄。行動することで解消すべし。

2.仕事
言われたことをやるだけの仕事に従事してたらストレスフル。
いかに能動的に仕事をするか。
それは起業するとかだけではなく、自分の与えられている仕事の中で工夫をしたり、自らの裁量の中で変化を加えて数字を追うとかそういうユーモア、楽しむこと。

3.幸福になる時間の過ごし方
傍観者ではダメ。音楽を聴くとかそういう受け取り手だけでは一瞬でその幸福は消える。
自らが主体的に何かをすることでしか継続的な幸福は得られない。

4.自分の敵について
自分の周りの人間関係でストレスを感じたり、ネガティブな感情が出てきたりするのは、全て自分の中で自分で勝手に行なっていることで、全ての敵は自分自身ただ1人。

5.処世術
礼節・礼儀が最強。
礼節によって自らの情念を処理する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月20日
読了日 : 2023年3月20日
本棚登録日 : 2020年10月24日

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