国際政治・外交史からはじまり、外交交渉、抑止、強制外交、(国際政治上の)危機管理における理論、そして最後に、外交における倫理その他の制約及び軍事力と外交に関する問題を総括する。
歴史、そこから導かれる理論、そして、その理論の実際と、堅実に順を追って記述されており、非常に良くできたテキストという印象。国際政治における国家の車の両輪である軍事と外交の関係性についてよく理解できる。
抑止や強制外交、そこでの危機管理においては、純粋な軍事的合理性に基づくのではなく、国家の目的に沿った形での軍事力の利用が求められ、外交及び軍事の国内政治上のアクターがこれを理解するだけでなく、双方の上に立つ文民による適切な軍事と外交のコントロールが必要であるということがわかった。
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- 感想投稿日 : 2020年4月24日
- 読了日 : 2020年4月16日
- 本棚登録日 : 2020年4月16日
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