エデンの東 3 (ハヤカワ文庫 NV 3)

  • 早川書房 (1984年1月1日発売)
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本棚登録 : 51
感想 : 5
5

キャルの人間性にますます惹かれ、反面 形容詞が多すぎるくらい満艦飾、べた褒めのアロンが空虚に感じられて仕方なかった。アブラが惹かれるのが不思議‥いつか離れて行くだろうと予測が立つ。

サミュエル・・得られるものをすべて得たような人間の設定が漫画チックで、だからこそその死は厳粛な当然のことと感じられた。
添えで打ちひしがれるアダム・・人間的な成熟がどこかで止まったような人格と言わざるを得ない。

リーも本屋を開くと言った夢のアドバルーンを打ち上げるだけ人間味があるとは言えるが、予想通りで戻り。
子供達(と言っても15歳)にも解る動きだったのね。

キャシーことケイトをこれでもかと描く展開は神の罰としか言えないほど・・この先どうなるかが怖くなっていく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年9月16日
読了日 : 2020年9月14日
本棚登録日 : 2020年9月12日

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