人生の中で、感覚的に記憶している些細な高揚感や充足感が少しずつ蓄積され、だから幸福か否かを問われたら「まあまあ幸福」という返答になるのではないかしら、と思えてきた。個人の内側における幸福と外側からみた幸福とは別物。こちらから相手の人生を見てどこか滑稽に感じられても、本人が幸せそうな様子を目の当たりにしたとき、居心地の悪さを感じるほど“幸福”は正体不明。正否がなく、最適解さえないかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2023年
- 感想投稿日 : 2023年7月9日
- 読了日 : 2023年7月3日
- 本棚登録日 : 2023年7月3日
みんなの感想をみる