人を描くのが上手い作家だと思う。家族を亡くし身内に見捨てられたがゆえに、冷たさや厳しさを奥にひそめつつも深い情のある主人公の安次郎、お調子者で憎めないキャラの直助、べらんめぇ口調で一見、強そうだが面倒見の良い長五郎親方、女癖が悪いという評判だが仕事の腕はいい新吉、他にも魅力的な人物達がいっぱい。
五郎蔵店に私も住みたいぞ!と、妄想する。
安次郎には幼馴染みの友恵がいるから、いいヒトになれなくてもせめて、冗談を言い合うくらいのご近所さんの1人になりたい、、、なんて。
嫌な野郎も登場するけれど、悪人というほどでもないので、最後まで穏やかに読めた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年11月22日
- 読了日 : 2023年11月22日
- 本棚登録日 : 2023年11月22日
みんなの感想をみる