■きび色の沙漠、“船”での暮らし、謎の航海日誌カルトローレ。長野まゆみの新境地が白い世界にきらめく。作家生活20周年記念作品。
■■独特の世界観。今回は異世界ファンタジー。文章びっしりで読み応えがありました(っていうか会話文が地の文と一緒になっているせいでそう感じるんだと思う)。淡々しているのに、微妙な起伏があってそれが面白い。ラピュタを思い出した。長野テイストの人間模様に少々混乱しかけるが、それもまたこの物語のスパイスだと思う。謎めく登場人物が魅力的。あと出てくる食事がいちいち美味しそうでいい。しっかりと作りこまれた世界観は映像が目に浮かぶようでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2011年7月1日
- 読了日 : 2009年6月14日
- 本棚登録日 : 2011年7月1日
みんなの感想をみる