非常にわかりやすく書かれていてすばらしい本。西洋人向けなので、西洋の歴史やキリスト教での例えを山ほど使っていて、これぐらい読者に寄り添うという良いお手本。それができる教養がすごい。見開きで日英対訳なのも良いし、須知徳平という人の和訳も良い。岩波文庫より全然読みやすい。
出版された1900年は明治時代で武士道はまだ残っていたのだろうが、100年以上経った現代では一見もう残っていないように思える。本書は日本には宗教教育は無いが代わりに武士道があるというストーリーだが、現代は宗教教育も無いし武士道教育も無い。では道徳の掟は何なんだろう。実は武士道がまだ残っているのかも。この本を読んですっと入ってくるのだから、実はまだ残っているのかも。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年1月11日
- 読了日 : 2021年1月11日
- 本棚登録日 : 2016年4月16日
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