宵待草夜情 (ハルキ文庫 れ 1-2 連城三紀彦傑作推理コレクション)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (1998年7月1日発売)
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感想 : 9
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短編集。友人に勧められて。2013年にお亡くなりになっている。。

『能師の妻』
→現代だと究極のSM関係、という事だろうか。。事件が本当だとしたら物凄い想像力。
『野辺の露』
→夫への憎しみは子供にも向けられるのだろうか、多くの作品だと腹を痛めた子なら。。という展開になりそうだが。。
『宵待草夜情』
→他者の視点で描かれると主人公は凄くマイナスイメージになるはず。。
『花虐の賊』
→人の真理って、見方によっては複数あるのかもしれない。。1番印象に残った。
『未完の盛装』
→悲しいなぁ、という。生きる時代に感謝したい。

解説泡坂妻夫氏。
探偵小説の探偵と小説、ミステリーでも人間が描けていなければいけない、との事だが
解説を読むまで探偵小説だとは思わなかった。。

とつとつと語られるようでいて、起承転結がハッキリしている、
確かに映像化したら2時間サスペンスのようになるかもしれないが、文章で読むと静かに時が流れていく感じで。

でも本格ミステリ大賞をとった作品もあるし、それらを読んだら印象が変わるだろうか??

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2017年2月
感想投稿日 : 2017年2月13日
読了日 : 2017年2月13日
本棚登録日 : 2017年2月13日

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