朽木、楠見、村瀬、田畑、矢代という県警捜査一課に所属する刑事たちの短編集。表題作「第三の時効」は、公安経験のある楠見の得体のしれなさをめぐる描写が素晴らしかった。
最近読んだ『ハコヅメ』で、「刑事の仕事は捕まえた後の方が難しい」という主旨の話があったが、この短編集の前半には捕まえた後の取調(トリチョウ)の困難さをめぐる話がある程度含まれており、それが興味深さを増させているように思われた。
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- 感想投稿日 : 2020年10月1日
- 読了日 : 2020年10月1日
- 本棚登録日 : 2020年10月1日
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