探偵ウォーショースキーの13作目。
自立した女性としては、嫉妬は見苦しい。
そうはわかっていても、
自分よりも古い友達で、戦場を共に生き延びた仕事仲間、
しかも女っぷりもいいとあっては、
ジェラシーもやむを得ないよ、ヴィク。
またもや、心ならずも故郷のサウス・シカゴを訪れるヴィク。
バスケットのコーチでもあった恩師の頼みで、
母校の女子バスケットチームの臨時コーチをやることに。
メンバーの一人に、母親の働いている工場の事で相談を受け、
調査を約束したことから、
地元から成長したディスカウント・ストアの大企業とのもめごとに。
ヴィクが事件を解決するのも素晴らしいが、
なんやかんや言って、子供や若者を身体的にも精神的にも助け、
その人生を変えていくのが素晴らしい。
富豪の家に生まれながら、純粋な気持ちや理想を失わずにいた少年や、
貧しい環境を抜け出そうと闘うバスケットボール・チームの女の子たち。
でも一番の山場は、
コントレーラスと飼い犬ミッチとチームの子の家にでかけ、
ミッチがチンピラを追いかけて行ってしまった場面。
二人で探し回って、ミッチは死体と重傷者のところへ案内する。
しかも、コントレーラスが赤ん坊の扱いの上手さを披露してた。
いつまでも元気に「相棒」を務めてほしいものだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2021年7月6日
- 読了日 : 2021年7月6日
- 本棚登録日 : 2021年7月6日
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