パンドラの匣 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1973年11月1日発売)
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本棚登録 : 4258
感想 : 341
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「正義と微笑」は日記形式、「パンドラの匣」は書簡形式で書かれていて、著者と対話をしているような感覚で読み進められた。とても読みやすくて面白い。
なかなかに辛辣な表現もあり、くすっと笑ってしまう表現もあり、なるほどと感心する表現もある。
戦後の新しい世の中に踏み出す人々はこんな気持ちだったのかなあ、と、想像を膨らませて読むことができた。約80年前の人々の暮らしや思想、言葉遣いは今と違っていることもあれば、同じ部分もあって、なんだか面白い。
「正義と微笑」の、勉強する意義を語る場面は本当に素晴らしいと思った。また、学生時代特有の、受験や将来に対する焦燥感や、自分は何者なのかといった悩みも書き表されていて、共感した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月21日
読了日 : 2021年8月21日
本棚登録日 : 2021年8月21日

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