黒牢城

著者 :
  • KADOKAWA (2021年6月2日発売)
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本棚登録 : 9873
感想 : 911
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荒木村重は信長に謀反を起こし、逃げて自分だけ助かったイメージがあり、そのため直木賞のこの本を避けて来てしまった。
米澤さんの作品は『古典部シリーズ』『小市民シリーズ』を読んできたせいか、学園で小推理物という印象。それがこの作品では一気に歴史物に転換し、各種賞まで受賞している。
荒木村重の謀反と黒田官兵衛をなぜ幽閉していたのか謎なので、題材とするのには良いのだろう。
幾つかの事件を幽閉した官兵衛に尋ねる形で進行する。最後に解決するのは村重となる。ただ、最後は逆転に次ぐ逆転でひっくり返されて仕舞う。
官兵衛も黒幕のように描かれているが、知謀の将である官兵衛のファンとしては、もっとスッキリしても・・・?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2024年2月23日
読了日 : 2024年2月23日
本棚登録日 : 2024年2月23日

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