大人も楽しめる、というか大人が読むべきファンタジー。あまりに大きな魔法の力を持つがゆえに、自分の虚栄心、心の弱さから創り出してしまった影と対峙することとなったゲド。印象深いのが、影につきまとわれ、散々に打ちひしがれてかっての師匠オジオンの元に逃げ延びたゲド。「オジオン様…。」「やあ、来たか」「はい、出ていったときと同じ、愚か者のままで。」こんな何ともない会話に、ゲドの背負った重荷を減らす親しい人との再会の場面として泣いてしまった。そして影と向き合うことを諭すオジオンがまたいい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年11月16日
- 読了日 : 2013年11月16日
- 本棚登録日 : 2013年11月16日
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