先日読んだ短編集とは全く趣が違っていたけれど、これはこれでよかった。特に「リリオスの浜に流れついたもの」は雰囲気がとてもいい。自然が人間の手によって滅ぼされるのではなく、いつか死そのものが恐ろしい生命を備えて逆襲してくるかもしれない、というある登場人物のセリフは、3編に共通する不穏さを表しているようで、そこにSF的な要素が多少感じられるかな。
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- 感想投稿日 : 2014年6月26日
- 読了日 : 2014年6月26日
- 本棚登録日 : 2014年6月26日
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