本当はひどかった昔の日本: 古典文学で知るしたたかな日本人

著者 :
  • 新潮社 (2014年1月17日発売)
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感想 : 44
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2021年12月30日
今現在の困った犯罪もわがままも今に始まったことでなく、古典の昔からあったこと、人権意識は低く、法華経の教えに基づくため、今よりさらに顕著。
それを数多くの古典書籍から引用しているのでものすごい説得力。
育児放棄、夜泣きがうるさい子を捨てるようなシングルマザーに迫る村人、貧困ビジネス、虐待の連鎖、マタハラ、毒親、介護地獄、ブラック企業、家族同士の殺戮、ストーカー、キレやすい若者、心の病、動物虐待、見た目社会、金の世の中など、古典文学を紐解けばすべて網羅してるではないか。
人間の性は変わらぬと知った。 
古典の世界が身近になる。

筆者大塚ひかりさん、すごい。他の本も是非読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年12月30日
読了日 : 2021年12月30日
本棚登録日 : 2021年12月30日

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