あるところに、ちいさいおにんぎょうがいました。
でも、もちぬしの おんなのこは にんぎょうなんか すきではありませんでした。
もちぬしのおんなのこと はぐれてしまったおにんぎょう。
おにんぎょうは、もちぬしのおんなのこから「みっともない!」といわれたり まいごになってしまったことがかなしかったのです。
おにんぎょうがまいごになってしまった、スーパーの冷凍庫のなかはとてもさむくて きけんがいっぱい。
おにんぎょうは きょうがもういく日なのか わからなくなりました。
ある日ふとうえをみあげると そこにしらないおんなの子がみえました。
しらないおんなの子は、おにんぎょうのために オーバーとぼうしをプレゼントしました。
あたたかいふくをきると、おにんぎょうはずっときぶんがよくなり、じぶんのことを かんがえてくれるひとのことをおもって、しあわせなきもちになりました。
おんなの子は、スーパーのれいとうこにすむおにんぎょうとなかよしになりました。
そしてある日。
おにんぎょうはおんなの子のうちにつれてかえってもらいました。
おんなの子はおにんぎょうをかわいがり、たくさんあそんでくれました。
けれどもおにんぎょうがだいすきだったのは、ほかのおにんぎょうとあそぶことでした。
ほかのおにんぎょうは、おにんぎょうの冷凍庫でのぼうけんのはなしを、とてもよろこんできいてくれたからです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
えほん
- 感想投稿日 : 2011年5月23日
- 読了日 : 2011年5月23日
- 本棚登録日 : 2011年5月23日
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