注目の男性作家達による恋愛アンソロジー
今から約20年以上も前の作品だが、やっぱりこと恋愛については普遍的なものってあるんだなぁと感じた。
同じテーマを手にした作家の方々が繰り広げる話でも、料理人によってこうも違うものかと、ワクワクしながら其々に楽しませてもらった。まだ未読の作家さんもいらしたが、最初の伊坂幸太郎さんの「透明ポーラーベア」で、個性が十分に発揮されている作風を感じた。恋愛をそういう切口で描かれるのかぁと脱帽した。
男性目線で繰り広げられる恋愛アンソロジーも新鮮で面白い。
贔屓目にみてしまうので伊坂幸太郎さんは除くとして、伊坂さん以外では、石田衣良さんの「魔法のボタン」が印象に残った。読後にニンマリと爽やかな余韻を楽しめたからかもしれない。
きっと時期をおいて再読したら、また違う景色が見えるんだろうなぁと思った。短編にも関わらず限られた頁数の中でも、各々が情趣に富んでいる作品だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年10月14日
- 読了日 : 2023年10月14日
- 本棚登録日 : 2023年10月11日
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