夜明け前 島崎藤村
今の時代から当時をうかがうと
夜明け前と言うよりは
怒涛のように押し寄せる嵐の前触れのように思えてならないが
藤村にとっては「夜明け前」だったのだろうか?
最も明治色なのだから新選組側の話などできるわけもない
いずれにしろ実に良く調べた上での小説だから
一方的だけれど
ドキュメント的要素も大きいように思える
少し違和感を覚えるのは
綺麗な文体なのだけれど
当時の夫婦間で「あなた」と呼びかけただらうか?
と思いたつと言葉遣いが気になり出した
藤村は中津川の生まれだと言うし明治五年の生まれだから
子供心にも明治の状況を肌で知っていたのだろう
それにしても全体を通して見ると
明治維新は不可解なことばかりだ
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年11月13日
- 読了日 : 2022年11月13日
- 本棚登録日 : 2022年11月13日
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