センスあるアンソロジーを作る翻訳家さんの普通のエッセイだと思って読み始めたら、あれ?いつのまにか、上品にねじれた、不思議な世界に迷い込まされていた。
岸本さんの心の中のいろんな形のドアを、何が出てくるかわからないままわくわく開けて、その都度思いもよらない場所に取り残されるような読書体験だった。
感化されて、スーパーの肉を手に取る時、上から肉を照らしている白い蛍光灯に触れたら、実はビームで指先が切断されちゃうんじゃないかと変な妄想をしてしまった。
ちょっと不気味な「ゾンビ町の顛末」「日記より」「夏の思い出」が特に好き。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年12月5日
- 読了日 : 2021年12月5日
- 本棚登録日 : 2021年12月5日
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