とうとう私も自己啓発に目覚めてしまった……というわけではなく、この本、読む前は、「こんな本、だれがまともに読むかよ」と思っていたのだが、読んでみたらめちゃくちゃ良いこと言ってるわけである。内容も、上からものを言う感じではなく、会社での出来事とか、地に足を突いて、かなり事例検討みたいに書かれている。「こんなとき、どう考えたら、苦しまずにスルーできるか」の参考になる。
いいなと思ったところを抜き出せば。。。
現実はその人が信じた通りにしか見えない。
生きていることが願いなら、すでに願いはかなっている。
全ての原因は、自分で仕込んだ固定観念であり、それに一喜一憂しているに過ぎない。
信じている事の反対側を信じれば、固定観念は消える。
見えるものは不足だけ。充足は感じることはできない。
悩んでいるのは実はどっちでもいい。どっちを選んでも幸せになれるということ。
「悩みはたいしたことない」と気づけるまでが悩み、なのだ。
嫌いな人は、お前が知らないことを一番よく知っている人ということ。あなたが知らないことを一番よく知っているのはあなたが嫌いな人である。
どんな感情が起こってもかまわない。
私は人を嫌いになることが多いわけだが、「知らないことを一番よく知っているのが嫌いな人」と言われたら、そうなのか……と、まったくそんなこと考えてなかったわと思った。こういう風に、自分自身を客観的にわかっていれば、ムダに悩んだり苦しんだりする時間を省略できるのでいいことだ。とくに、私は、人間関係のささいなトラブルでも、ずっと後を引くので、こういう本は、普通にありがたかったりする。あと、悩んでいるということは実はどっちでもいいというのも、確かに。
- 感想投稿日 : 2015年1月12日
- 読了日 : 2015年1月12日
- 本棚登録日 : 2015年1月12日
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