楽園のつくりかた (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2005年6月25日発売)
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本棚登録 : 982
感想 : 136
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 なるほど青春。
 都会の秀才、バリバリ勉強していい会社入って人生を謳歌することを夢見る少年がいきなり田舎暮らし?!冗談じゃないと反発をしていたけれども、だんだんと周りの同級生や祖父の影響で考えが変わっていく……。
 視野が狭すぎるんだよなあ~と思いながらも、徐々に環境を受け入れ(ざるを得ず)、考えが(微々たるものであるけれど)少しずつ変わっていくのは、思春期だなと。
 田舎だからってわけではないけれど、このまま都内で受験戦争コースを行っていたら、得られなかったものは確かにある。自分にとって都合の良い時に友達と思い、自分よりも勉強しない、イナカモノは下に見る。そのまま大人にならなくて良かったと思う。視野がもっと広がっていくことを願うばかり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2020年
感想投稿日 : 2020年4月5日
読了日 : 2020年4月5日
本棚登録日 : 2020年4月4日

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