予想以上にライトだった。猫道楽とかよろずとか桜蔵のやつ(タイトル忘れた)とかと同じテイスト。
これ何も知らずに読んだらびっくりするんじゃ?とか思ったけどそっちに重きを置いて読まなければいいのか。
相変わらずわけのわからない厄介ごとに巻き込まれる主人公(今回はゲイ(ゲイ?))、相手は長野先生お得意の絶妙な距離の身内。死んだ姉の旦那。しかも同じ敷地内に住んでる。姉は死んでるからある意味もうどうしても手に入らない人のものの義兄。
主人公の仕事がこれまた都合いいっていうか、ありがとうございますって感じ…役員の公にできない様々な用事を文句言わず請け負う仕事。同僚からは縁故採用と疎まれ事情を知る者からは役員の犬と蔑まれる。
あめふらしとかとは違って、今回の話は全部不思議ではあるけど超常現象的なものはない。あれ?あったっけ… うまいことオチはつく。
「とっておきの料理」で主人公が好意を寄せる相手にひどいことされる場面はヤッター!と思ったけどそのあとの展開があまりにチョロすぎてちょっと興ざめ…笑
全体を通して義兄との距離感がいい。
解説が結構直接的というか、BLって言葉が出てきてアッ…ハイ…って急にパンチ食らった気分になった。自分はそういう選び方してるけど、なんかこういうちゃんとした文庫本だと許される気分になる。
かるーい気分で読める。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年1月6日
- 読了日 : 2016年1月6日
- 本棚登録日 : 2015年11月14日
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