山椒魚戦争 (地球人ライブラリー 8)

  • 小学館 (1994年10月1日発売)
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本棚登録 : 49
感想 : 7
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チェコ学習として。1936年の作品。この本は完訳ではなく、英語版をテキストとし、読みやすさ・わかりやすさを主眼とし全体を2/3程度に縮めたものだとか。チェコ人の船長がスマトラ島付近で利口な山椒魚に遭遇。山椒魚に貝のこじ開け方を教え貝の身の味を教える。そして真珠貝を集めさせ、かわりに天敵サメを退治するモリを提供し使い方を教える。最初は人間と山椒魚のイーブンな関係があったのに。真珠が枯渇し、サメに襲われない山椒魚は大繁殖。さて次は何をしようか。利口な山椒魚だし、水中で労務につけるため、護岸工事だの、ダムだの、そんな仕事をするために世界各地で引っ張りだこ。しかし、山椒魚は大繁殖を重ねてますます住まいがない。山椒魚は浅瀬にしか住めない。大陸を沈めて浅瀬を作りたい。と山椒魚大要求。どかんどかんと沈められる大陸。海のないチェコは周辺国は大変なことになっていると他人事でいたら山椒魚はモルダウ川にひょっこり。奇想天外な話ではありますが、恐いキモチ悪いという感想以上に、滑稽で皮肉だという印象が強いです。2011年4冊目の本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年1月6日
読了日 : 2011年1月6日
本棚登録日 : 2011年1月4日

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