検察側の罪人

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年9月11日発売)
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警察が犯人と目星を付けたら、そこからその容疑者を犯人にするべくストーリーが組み立てられ、それに沿って証拠集めをしてく。
こういうふうにして冤罪は作られていくんだなーという思い。

それに対して、まっすぐに正義を貫こうとする若手検事沖野。

すっかり沖野に肩入れして読んでいたけど、沖野の正義は貫かれたはずだけど、どうなの。

晴れて釈放された松倉の態度と白川弁護士の言葉。
もう、これ、わたしの中ではどんでん返しとも言える衝撃だった。

沖野がすべてを投げ打って貫いた正義は正しかったのか・・・なんてしみじみ考えさせられてしまった。
もちろん、冤罪は絶対あってはいけないことだけど。

この作品で泣くとは思わなかったけど、沖野と一緒に泣いてしまったわ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説:さ〜た行の作家
感想投稿日 : 2017年8月2日
読了日 : 2017年8月2日
本棚登録日 : 2017年8月2日

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コメント 2件

xxnenexxさんのコメント
2018/05/06

奥野ってだれですか?読みました?

ひかるさんのコメント
2018/05/06

あ、沖野でしたね。失礼しました。訂正しておきます。

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