時をさまようタック (評論社の児童図書館・文学の部屋)

  • 評論社 (1989年12月1日発売)
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森の中の泉の、不老不死の水を飲んでしまったタック一家と、その秘密を知ってしまった女の子ウィニーのお話。
さらにその秘密を知ったお金をもうけようとしている黄色い服の男が現れたり、タック一家のお母さんのメイがその人を殺してしまったりしたところは、本当にドキドキした。ウィニーは黄色い服の男がいい人だと思っていたけど、ぼくは最初からあやしいと気づいていたから、ハラハラもした。
死ねないって言うのはすごく切ない。最後、変わってしまった村やウィニーのお墓を見た後、タックたちがどこかに行ったのも切なかった。
ぼくは、泉の水を飲んでもいいと言っても飲まない。ずっと旅行できるのはいいけど、さびしくなると思う。
ウィニーと仲良くしていたカエルとタックたちが出会ったのは、おもしろい。実は、カエルはウィニーに泉の水をかけられた不死のカエルだから。
それで、馬車が来ても動かないカエルに向かって、タックが「(自分が)不死身だとでも思ってるのかね」とタ言ったのも、おもしろい。自分が不死だから言った冗談なのかもしれないけど、自分たち以外に不死の人がいないと思っているのかもしれない。それが、なんかおもしろい。(小6)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外の物語
感想投稿日 : 2023年7月8日
読了日 : 2023年7月8日
本棚登録日 : 2023年7月8日

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