さくら (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館 (2007年12月4日発売)
3.75
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本棚登録 : 9089
感想 : 846

aoi-soraさんお勧めの泣ける本のひとつ。
読み終えた後、胸に込み上げる熱いものが。
この気持ちはどう言葉にしたらいいんだろう。
悲しくも深い愛を感じる物語でした。

絵に描いたような幸せだった家族。
かっこ良く人気者の兄ちゃん。美しく無鉄砲な妹のミキ。ごく普通の弟の薫。明るく朗らかな母に、静かに家族を見守る父。
西加奈子さんの力強く瑞々しい表現力により、家族の皆が生き生きと描かれる。
しかし、ある日突然兄ちゃんを襲った不幸な事故により、それまでの家族の日常が一変してしまう。

計り知れない家族の悲しみ。
変わってしまった日常。周囲の目。兄ちゃんの心。
それでも家族の兄ちゃんへの愛は変わらなかった。
家族にとって、どんな兄ちゃんでも兄ちゃんでしかなくて…

そんな家族の一員として、いつも変わらず傍にいてくれた犬のサクラ。
真っ直ぐな瞳で見つめるサクラだけが、兄ちゃんにとっては救いだったんだね。

運命とはなんだろう。神様が与えるものなのか。自分で切り開くものなのか。わからないけど、どちらにしても、運命のすべてを受け入れることは容易ではない。
だから「生まれてきてくれてありがとう」の言葉がより心に刺さる。
そうだよね。それがすべてだよね。

あおちゃん、この本を教えてくれてありがとうございました!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月24日
読了日 : 2023年3月13日
本棚登録日 : 2023年3月10日

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コメント 2件

aoi-soraさんのコメント
2023/03/24

ひろちゃん、おはよう
読後の熱い気持ちがストレートに伝わってくる、素敵なレビューですっ!!

サクラの存在がね。⁠:゚⁠(⁠;⁠´⁠∩⁠`⁠;⁠)゚⁠:⁠。
また泣けるのよね
色んな感情の涙が溢れる作品で…

桜満開の今日、この本の感想をありがとう(⁠灬⁠º⁠‿⁠º⁠灬⁠)⁠♡

ひろさんのコメント
2023/03/24

あおちゃん、おはよう♪
ほんと、いろんな感情が込み上げてきて、涙なしには読めなかったよ~!
そうそう、サクラの存在がね゚゚(*´□`*。)°゚。
サクラが家族を繋いでくれたのかなぁって思った
この季節にも合ってるよね♪読めてよかったよ~❀

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