aoi-soraさんお勧めの泣ける本のひとつ。
読み終えた後、胸に込み上げる熱いものが。
この気持ちはどう言葉にしたらいいんだろう。
悲しくも深い愛を感じる物語でした。
絵に描いたような幸せだった家族。
かっこ良く人気者の兄ちゃん。美しく無鉄砲な妹のミキ。ごく普通の弟の薫。明るく朗らかな母に、静かに家族を見守る父。
西加奈子さんの力強く瑞々しい表現力により、家族の皆が生き生きと描かれる。
しかし、ある日突然兄ちゃんを襲った不幸な事故により、それまでの家族の日常が一変してしまう。
計り知れない家族の悲しみ。
変わってしまった日常。周囲の目。兄ちゃんの心。
それでも家族の兄ちゃんへの愛は変わらなかった。
家族にとって、どんな兄ちゃんでも兄ちゃんでしかなくて…
そんな家族の一員として、いつも変わらず傍にいてくれた犬のサクラ。
真っ直ぐな瞳で見つめるサクラだけが、兄ちゃんにとっては救いだったんだね。
運命とはなんだろう。神様が与えるものなのか。自分で切り開くものなのか。わからないけど、どちらにしても、運命のすべてを受け入れることは容易ではない。
だから「生まれてきてくれてありがとう」の言葉がより心に刺さる。
そうだよね。それがすべてだよね。
あおちゃん、この本を教えてくれてありがとうございました!!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年3月24日
- 読了日 : 2023年3月13日
- 本棚登録日 : 2023年3月10日
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コメント 2件
aoi-soraさんのコメント
2023/03/24
ひろさんのコメント
2023/03/24