この本では人がミスを引き起こす原因は脳の仕組み
であり、能力が低いせいではないと明言されている。
主な原因として「集中力の低下」「ワーキングメモリの低下」「脳疲労」「脳の老化」の4つが挙げられる。
つまりこれらに対処していけばミスをしにくい脳へ改善できるのであり、この本を通じ脳のパフォーマンスを
上げるために役立つ方法が沢山紹介されている。
私が特に印象に残った気づきを以下紹介したいと思う。
●脳疲労
疲れの要因のひとつである。脳疲労はミスを引き起こすだけでなく、一定期間続くとうつ病を発症するので、
事前に対処することが大事である。
私は慢性的に日中の眠気が多く、仕事の集中力や
パフォーマンスの低下を感じることがあるため、
脳疲労の認識を深め、対処していかなければならないと実感している。
誰もが使用しているスマホも使いすぎると脳疲労の大きな原因になる。脳の考える機能、記憶する機能が退化するため、使い方に注意する必要があるのだ。
スマホはインプットには悪いツールである。
反対にSNS等のアウトプット用として活用していけば
良いと思う。
●ワーキングメモリ(脳の作業領域)
人はど忘れすることがよくある。これは歩きながら別のことを考え事をしていた等によって脳が一時的に情報過多に陥ったからである。つまり脳のオーバーフロー、
脳の作業領域が少なくなっていることがど忘れの原因
なのである。
しかしワーキングメモリは鍛えることができる。
主に9つの方法があり
「7時間以上の睡眠」「運動」「自然に親しむ」「読書」「記憶力をつかう」「暗算」「ボードゲーム」「料理」「マインドフルネス」
重要なのは脳に負荷を掛けず、自分のワーキングメモリを効率的に使っていくことなのである。
【まとめ】
ミスをしない思考は一生ものの力として自分に役立つ
ものである。
そのためにも自己洞察力を高めて自分のコンディションを把握すること、不調をいち早く察知し、対処することである。
「質の高い仕事力」と「心と体の健康」を手に入れることが大切であり、その気づきのきっかけを与えてくれた本である。
- 感想投稿日 : 2020年7月26日
- 読了日 : 2020年7月24日
- 本棚登録日 : 2020年7月26日
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