補陀洛洞門
を描く画家の潮田と画廊に友達がいる恩田。横田という天才画家に憧れその影響に苦しむ潮田は自殺直前まで追い詰められている。
こんな美しい文章書けるのってびっくりしました。とても綺麗です。タイトルにあるように仏教というか信仰的な要素もつぼでした。心理描写は苦しいくらい切なく、読後感は寂しく、けれど一縷の希望を捨てないこともできる。
あとは断片みたいな詩とエッセイなど。色々深く考えられて作品を書いているのだなあと、あとがきからだけでは分からない思考体系が垣間見えます。
写真も綺麗。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
現代小説
- 感想投稿日 : 2016年4月3日
- 読了日 : 2016年4月1日
- 本棚登録日 : 2016年4月1日
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