針金の翼

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 72
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086090537

感想・レビュー・書評

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  • 補陀洛洞門
    を描く画家の潮田と画廊に友達がいる恩田。横田という天才画家に憧れその影響に苦しむ潮田は自殺直前まで追い詰められている。
     こんな美しい文章書けるのってびっくりしました。とても綺麗です。タイトルにあるように仏教というか信仰的な要素もつぼでした。心理描写は苦しいくらい切なく、読後感は寂しく、けれど一縷の希望を捨てないこともできる。

    あとは断片みたいな詩とエッセイなど。色々深く考えられて作品を書いているのだなあと、あとがきからだけでは分からない思考体系が垣間見えます。
    写真も綺麗。

  • 写真がすごくきれい

  • 美しい月夜に照らし出された潮田青年の
    鋭い痛みと残酷なまでの丸裸な絶望が
    吐き気を催す程に苦しくて
    とても愛しい。
    思わず大切に抱きしめたい衝動に駆られた。

    穏やかな聖母の慈愛と
    熱を帯びた狂気が隣り合わせて訪れる深夜の心境。

    だけど読後
    結局最後に残るものは愛しさでした。

  • 巻頭の作品が一番良かったかな。
    少しホラーな印象

  • [補陀洛洞門]
    これってあれだなたぶん、こののちに赤の神紋の榛原と連城に繋がってる気がするんだが…発売の頃は炎の蜃気楼の高耶と直江のイメージなのかもしれないけど。
    [理由のない旅-越後からの手紙-]
    ひとり旅をしたくなった。

    20090907〜20090912

  • 写真だよ 作者の詩?はついてるけど。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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