雪虫 (中公文庫 と 25-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (2004年11月1日発売)
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本棚登録 : 1666
感想 : 139
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読んだのは、2年近く前・・・。

横山秀夫で“警察小説”と呼ばれるジャンルを知り、誉田哲也、佐々木譲、今野敏と読み進みこのジャンルにハマりつつあった時期。

他に面白い警察小説は?と探していていきあたったのが、“刑事鳴沢了”のシリーズ。文庫10冊の、完結したシリーズもの。

主人公の人間としての成長を追うのも楽しみ方のひとつ、というレビューを多数目にしての購入。


一言で表すと、“とにかく面白かった”。


事件の種類は地味。
捜査の過程も、地味。
結末も、地味・・・。

冬の新潟を舞台にした、地味~な事件に関わる刑事たちの地味~な捜査。作品全体を通して見ても明るい要素、エンタテイメント性のある要素は一切無い。

にもかかわらず、物語に引き込まれる引き込まれる・・・。不思議。
主人公の下した決断とそれに引きずられる苦悩。県警を辞め東京に向かった主人公のその後が機になり、一気に、シリーズの虜に!!!!

全10冊、一気読みしたいぐらいの勢いを、読み終えてしまうのがもったいないため、ちびりちびりと読みすすめ・・・、現在はいまだ第7作「血烙」。

残るは3作+外伝。少し寂しい・・・。

現時点で最も好きなのは、「孤狼」で、次いで本作「雪虫」。

2010年秋に読了。

2012.03.21.書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ(警察小説)
感想投稿日 : 2012年3月21日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年3月21日

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