学生運動後の物語。
かけがえのない二人を失う主人公の物語。
「運命は濁流と同じであった。」
「一枚のタペストリーを織り上げていくこと。
生きるということはそれに近いものなのかもしれない。
一本、一本の糸が縦横に絡まりあい、何らかの模様となっていく。」
「自分たちを自由にしたり開放したりするものは、
知識やイデオロギーやまして文字上だけの革命の理念なんかではない。
この毛布の中で体を交えること。
きつく抱きしめあうこと。
そして、信じあうこと。
それこそが私たちをこの世界のありとあらゆる抑圧から
解き放ってくれるのである。」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2009年10月31日
- 読了日 : 2009年10月31日
- 本棚登録日 : 2009年10月31日
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