p59 神も所有も我々を前駆させる。不足、不満、不安の解消。もっと多く、もっと深く、もっと近く。仏教も方向は真逆とは言え、入り口は取り引きなのであろうが、取り引きが消えた時、信仰は消え、仏教も消えるのであろうか。
p60 苦しみの消去もまた究極のゴールを目指す点で神の絶対的な肯定と同様な困難を伴うのではないだろうか。
p74 ある物体が机と呼ばれるのは「どう使うか」よりも「どう扱うか」がより厳密だと思う。使うか否かよりも「その様に機能する(用いる)ことを期待する」、機能こそが言葉であって意味であり、価値だと考える。
p83 首尾一貫した自己の構築を仏教の文脈で保持する理由がちょっとよくわからない。自己も方便として使えばよいのでは。
p99 机は用として存在しているのであり、対象の在り様を問わない。
読みながら考えて、自分なりの言葉を見つける。氏の著書はいつも考える時間を与えてくれる。
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- 感想投稿日 : 2017年7月11日
- 読了日 : 2017年7月17日
- 本棚登録日 : 2017年7月8日
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