人間の建設 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2010年2月26日発売)
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本棚登録 : 3214
感想 : 280
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文系天才の小林秀雄はもちろん、彼と文系対話を繰り広げる理系天才の岡潔は本当に教養人だと思う。こんな教養人になりたい。(数学は無理だが)話の内容としては、素読の重要性が一番面白い。国語をやる意味もここにあるのかなと思う。その時は意味がわからなくても、何と無くフックとして残って、何かの際に「わかった!」ってなる。その時の味わいが所謂「名文」にはあると思う。あとは、数学者の思索においても、やはり言葉が使われるということ。語彙が思考の幅を決めるというのはどこでも真なようで、何でもかんでも「ヤヴァイ」で片付けることはやはり感動の質を貶めるような気がする。教育関係者は読んでるでしょうね。個人的には、最後の茂木健一郎の感想は要らない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年6月5日
読了日 : 2015年6月4日
本棚登録日 : 2015年6月4日

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