7年の介護を経て母を看取り、愛したひとや親しい友人たちもこの世を去った。自身にも病の影がさし、経営する絵本の書店も信頼できる部下に譲った。その時の72歳の主人公の境地が、強烈に羨ましい。
「いつでも死ねる。それは、なにより大きな安堵だった。~それは、大きな解放、自由だった。」
人間はいつ、何を納得すれば、死を了解し受け容れられるのだろう?
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年7月14日
- 読了日 : 2018年8月29日
- 本棚登録日 : 2020年7月14日
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